ミスト装置を使ってエコに地球温暖化防止を
ミスト装置は水を霧状に噴霧・散布する機械で、ドライミストと呼ばれるミストを発生させるものです。
ドライミストは名前のように、ごく少量の水を噴霧することから、湿度をあまり上げることなく直ぐに乾くのが特徴です。
しかし水は水ですから、ミストが乾く瞬間に気化熱を吸収して周辺温度を下げます。
この効果を応用することによって、都市部や特定の空間の快適性を高めることができます。
実際にミスト装置を導入している施設は少なくありませんし、全国的に少しずつ増えている状況です。
人気の理由はいくつか存在しますが、特に選ばれる理由になっているのはエネルギー消費量の少なさです。
ドライミストの温度低下効果は条件によりますが、メーカーによれば2~3℃下げることができるとされます。
エアコンと比較すると、絶対的な冷房性能こそ譲りますが、同じ条件で比べれば消費エネルギーは約20分の1で済む計算です。
つまり、地球温暖化防止に役立つ可能性を秘めていて、温暖化を促進しているといわれる、エアコンの置き換えに適しているわけです。
地球温暖化防止は簡単ではありませんが、都市部の温度上昇には、室外機から発生するエアコンの熱が関与しています。
いくら効率化が進みエネルギーの無駄が減っているとはいっても、エアコンを稼働させると電力の無駄が生じます。
この無駄になった電力が熱エネルギーに変わり、気温を上昇させて温暖化を促進します。
気候変動が起こっているので、単純にエアコンだけの問題ではないですが、温暖化に関係すると思われる要因の1つに対処できるのは確かです。
ミスト装置を使えば、これ1つで広範囲の気温を下げられますし、屋内だけでなく屋外でも活用可能です。
使うのは水とミスト装置を動かす電力だけですから、改めてエネルギーの無駄が少なく経済的で、地球温暖化防止に役立つ期待値が高いといえるでしょう。
個人でできる温暖化対策は限られますが、公共の商業施設であれば、地球温暖化防止にミスト装置を検討することができます。
ドライミストは肌や衣服に触れても不快感がなく、ミストは無害なので安心して使えます。
また、ミスト自体が涼し気な雰囲気を演出しますから、暑い季節は特に、自然と人が集まることになるでしょう。
集客効果という副次的なメリットが発揮されるので、ショッピングモールなどでの導入もおすすめです。
ドライミストとエアコンを併用すれば、エアコンの稼働を減らせますし、結果として消費電力も減るので、電気代の節約と共に地球温暖化防止が実現します。