ミスト装置を使うことで高温対策を
ミストシステムは高温対策や熱中症対策でも注目を集めています。
加圧ポンプによって水が加圧され、口径の小さなノズルから押し出されて霧状の細かいミストが発生します。
加圧ポンプの圧力が高くなるほど水の粒子は細かくなります。
高圧ポンプを使ったミストシステムは、様々なシーンで活用されています。
日本はハウス栽培を行っている農家が多いですが、ハウス栽培の生産者にとって重要なのが生産性の向上です。
ビニールハウスは夏になると高温になるので、高温対策が必要になります。温度や湿度、CO2などハウス内の環境を適切に管理すれば高い生産性が期待できます。
また、夏になると全国各地で様々なイベントが開催されます。
屋外のイベント会場では様々な熱中症対策が行われていますが、ミストシステムもそのひとつです。
1つの高圧ポンプを使ったシステムで、広いスペースの冷却ができます。
屋外のイベント会場はもちろんショッピングセンターやテーマパークでも使えます。
工場も夏になると作業場の温度が上がります。エアコンのある工場では冷房代が高くなります。
ミストの気化熱を活用した冷却装置はコスト削減につながるので、最近は工場でも使われています。
もともと工場は換気システムが整っているので、ミストにより湿度が高くなった空気を屋外にスムーズに排出できます。
ミスト装置はゴミの悪臭を抑制する効果があるので、ゴミ処理場でも使われています。
もともと水を霧状にして放出する装置は、1950年代に養鶏場や牛舎向けに導入されたのが始まりです。
大気中に浮遊している硫化水素やメタンガスなどの対策にもなります。
装置から発生した微細な霧は、大気中に拡散し粉塵を包み込みます。
呼吸で吸い込んでしまう粉塵を包み込んで落下させるので、空気清浄装置にも使えます。
加湿はインフルエンザなどのウイルス対策でも重要視されています。
高齢者が多い介護施設や病院では様々なウイルス対策が行われていますが、ミストシステムは加湿器ではカバーできない広い範囲を加湿できます。
ミストシステムは高機能で実用的ですが、ビジュアル的な演出効果もあります。
イベント会場に高温対策のために噴水を作ると高額な費用がかかりますが、ミストを放出させるシステムであれば工事の必要がなく簡単に設置できます。
微細な霧を発生させると室内の湿度が上がります。
周囲を濡らすことなく湿度を上げられるので、加湿効果を活用すれば生産性と収益性を高められます。