現在では業務用ミストシステムを導入することが、様々な業種において注目されてきています。

ミストシステムはミストノズルから空気中に霧のような細かい粒状のミストを噴霧し、大気中に発生させる装置です。ポンプや、ミストノズル、フィルター、接続アダプターなどといったパーツを用いて、大気中にミストを効果的に発生させます。畜産業やエンターテイメント事業、それから農林水産業など、多くの業界でミストシステムの導入を図りしっかりと生産性の向上につなげているのです。

こうした業務用のミストシステムを導入することによって一体どのようなメリットがあるのでしょうか。その目的についてしっかりと把握しておくことによって、どのような装置が必要なのかといったことが明確になりますのでしっかりと理解しておきましょう。

■メリットその1――温度調整になる。
霧状の水蒸気を大気中に蒸発させ、その蒸発の時に周囲の熱を奪うため冷却効果があります。それによって夏場の温度急上昇などを抑えることができるため、ショッピングセンターや高速道路のサービスエリア、公園や動物園、ゴルフ場などといった屋外のエンターテイメント施設などで利用されています。また屋内においても、工場などにおいて温度調節が必要な業界に導入されるようになっています。ミスト導入することで大気の温度が高く、湿度が低い状態であれば適切な温度管理をすることができるようになるのです。

■メリットその2――防臭効果
また適切にミスト導入を行うことで、防臭や抗菌効果も見込まれます。特に畜産業などにおける動物の排泄物や腐敗などによる悪臭を抑制でき、またゴミの集積場などによる固形物から出る悪臭には大気中に浮遊しているダイオキシンや硫化水素メタンガスなどといった人体に有害な物質も、適切に抑制することができるようになるのです。

■メリットその3――防塵効果
さらにミスト装置を導入することによって、大気中に拡散してしまって体内に吸い込んでしまう粉じんなどをしっかりと水の粒子が吸着して、落下させる防塵効果が期待できます。建築現場やゴミの集積所、それから製材所などといった作業場における微細な粉じんなどが空気の悪化などを招きますが、ミストシステムによって防ぐこともできるようになるのです。作業員の健康をしっかりと守ることというのはとても大切ですので、こうした装置を適切に導入することによって安全第一の姿勢を維持することができるようになります。