業務用ミストシステムで光熱費を削減できる理由
工場や病院など広い施設で冷房をしたいときには、エアコンを導入するとかなりの電気代がかかりますし、壁で仕切られていない屋外であればそもそもエアコンは使えません。しかし、業務用ミストシステムであれば、そういった問題を解決できます。
エアコンの場合には、部屋の空気から熱を奪い室外機から外に放出するために大量の電気を消費します。一方でミストシステムの場合には、水道やタンクからミスト発生装置に供給して拡散する仕組みなので、機械を動かすために消費する電気は少ないです。これにより電気代は大幅に減らせます。しかもミストによる冷却は広い施設はもちろんのこと、屋外であろうとも有効なので、エアコンより活用できる場は多いです。
また、業務用ミストシステムは人のいる場所だけで使用するとは限りません。
ビルのエアコンの室外機周辺に設置しておくと、室外機の熱をミストが奪ってくれます。エアコンの電気代が高くなるのは、室内の空気から奪った熱を室外機から放出しようとするときに、室外機が熱を持っている場合です。というのも、室外機および周辺の空気が冷えていれば、熱はスムーズに放出できます。でも室外機の周辺が熱気を帯びていれば、室内の空気から奪った熱は行き場がなくなってしまいます。それでも冷却しようとすれば、ファンの回転数を上げなければいけないので電気代がかかります。ということで、ミストによって室外機の周辺が冷えて、ファンの回転数が減れば必然的に消費する電気が少なくなります。ミスストシステムの電気代・水道代はかかりますが、削減できたエアコンの電気代よりも少なければ利益は増えます。
他にも地域全体で協力をすることで、光熱費削減につながるケースもあります。
前提としてエアコンを使用しているときに周辺の気温がどのように変化しているのかを知っておきましょう。
建物ごとに設置された室外機から熱がでるので、周辺の空気は熱せられヒートアイランド現象が起きてしまいます。ヒートアイランド現象が起きているときには、冷却がしにくいので電気の消費量も大幅に増えます。一方で業務用ミストシステムは室外機から熱を放出する仕組みではありませんから、周辺の企業同士が話し合って一斉に導入を検討すればヒートアイランド現象の抑制にも繋がります。そうなれば地域全体の気温は下がり、強力なエアコンを使わなくてもミストによる冷却でしのげます。それで電気代は抑制され、光熱費削減が実現します。
このように業務用ミストシステムがあれば、様々なアプローチから電気の消費量を減らせるので、結果的に光熱費削減に役立ちます。光熱費が夏場の経営を圧迫しているならば、導入してみましょう。